コマツの最新ミディアム油圧ショベル「PC88MR-11」
~燃費とスピードを追求した次世代建機で、現場の生産性をアップ
建設現場の作業効率を左右する重要な要素は何でしょうか?作業スピードと燃費性能が高い建設機械は、その両方を満たす決め手となります。コマツが3月に欧州で発表した最新ミディアム油圧ショベル「PC88MR-11」は、まさにその期待に応える1台です。
PC88MR-11は従来モデルPC88MR-10の上位グレードとして開発された、海外市場向けの新型モデルです。新型ではエンジン性能とアタッチメントの動作スピードが大幅に向上し、作業サイクル全体で最大7%の生産性アップを実現。それでいて燃費は平均6%改善され、余分なCO2排出を抑えられます。
この生産性と環境性能の両立は、いかに実現されたのでしょうか。まず、エンジンは排出ガス規制の最新EUStage Vをクリアする50.7kWの低燃費ユニットを採用。DPFフィルターを装備し、尿素SCRシステムを必要としない設計です。さらに、クーリングファンの無段階クラッチ制御により、不要な回転を抑えてエンジン負荷を軽減しています。
一方で、バケットやブレード、旋回などの作業動作はすべてスピードアップ。バケットの掘削力も12%向上し、掘削から積載までの一連の作業がいっそう滑らかになりました。またブレードの形状を最適化し、狭小現場での旋回動作も容易になっています。
その他の特長
その他の特長を見ていきましょう。まずオペレーターの作業環境が大幅に改善され、快適性と安全性が高まっています。LED作業灯、Bluetooth対応ラジオ、空調シートなどが標準装備され、広く設計も見直され視界性能が向上しました。モニターから各アタッチメントの油圧流量を簡単に設定できるなど、使い勝手の良さにも配慮されています。
メンテナンスもしやすくなっています。ラジエーターの清掃性が向上し、エンジン周りの保守ポイントも地上から容易にアクセスできます。新設計の大型開口部により、内部の点検もスムーズです。輸送の際の車高も従来より20mm低くなり、より運び易くなっています。
このようにPC88MR-11は、作業性・環境性・使い勝手・メンテナンス性に至るまで、あらゆる側面で現場の効率化を追求しています。コマツは「モデルチェンジを超えた、ユーザー目線での総合的な進化」と自負するこの1台で、建設現場に新たな価値を提供してくれるはずです。
低燃費でクリーンな次世代建機
都市部での排出ガス規制が年々強化される中、低燃費でクリーンな性能が建機選定の重要なポイントになっています。PC88MR-11はその点でも大きな魅力があり、low emisssion/highパフォーマンスの建設機時代を体現する1台と言えるでしょう。